これまでの「お便りページ」はこちらです。

五月になるとつい口づさんでしまうのはドイツ歌曲「美しい五月に」である。
シューマン作曲ハイネ作詞「詩人の恋」16曲
アルバムの第一曲目。
音楽学校で私はドイツ歌曲をヴーハー・ペニヒというドイツの先生から習った。
すでに半世紀以上も前の事である。
それなのにこの歌は今も5月のみならず私の心からはなれない歌なのだ。

Im wunderschönen Monat Mai

Im Wunderschönen Monat Mai,
als alle Knospen sprangen,
da ist in meinem Herzen
die Liebe aufgegangen.

Im wunderschönen Monat Mai,
als alle Vögel sangen ,
da hab΄ ich ihr gestanden
Mein Sehnen und Verlangen.

すばらしく美しい5月に
すべての蕾がほころぶとき
私の心の中にも 恋がめばえました

すばらしく美しい5月に
すべての鳥が歌を歌うとき
私のあこがれと思いを
あの人にうちあけました
                   石井好子 訳

この5月も私はピアノの前に座りたどたどしく
ピアノを弾きながら
「イン ヴンデル シェーネン モーナート マイ」
と何度か歌った。

5月に「さよなら」する前にもう一つ立原道造の
詩をお贈りいたします。

爽やかな五月に   立原道造

月の光のこぼれるやうに おまへの頬に
溢れた 涙の大きな粒が すぢを曵いたとて
私は どうして それをささえよう!
おまへは 私を だまらせた……
《星よ おまへはかがやかしい
《花よ おまへは美しかった
《小鳥よ おまへは優しかった
……私は語つた おまへの耳に 幾たびも

だが たつた一度も 言ひはしなかった
《私は おまへを 愛してゐる と
《おまへは 私を 愛してゐるか と

はじめての薔薇が ひらくやうに
泣きやめた おまへの頬に 笑ひがうかんだとて
私の心を どこにおかう?

本サイトに掲載されている記事・画像・本文等の無断転載・引用・借用等は堅く禁止いたします。
(C) Yoshiko-Ishii Official Home Page 2006

4月6日7日、第11回朝日チャリティーコンサート「石井好子とシャンソンの夕べ・難問救済〜世界の子供たちに愛の手を」を朝日ホールで行いました。

普段シャンソンを専門にされない方々に、シャンソンを歌ったり、演奏していただくコンサートでございます。
多彩なプログラムご覧になって下さいませ。

当日のプログラムの挨拶文も掲載させていただきます。
11回目のチャリティーコンサートを迎えることが出来ますのは皆様の御協力のおかげと心から感謝いたしております。

UNHCR協会ニュースレター「With You」には2005年5月から10月迄スーダンのナイル河沿いの町、内戦によって破壊しつくされ地雷が町の廻りに埋められているマルカルに事務所開設をされた米川正子さんの手記がのっています。

「日本が戦後発展出来たのも、阪神大震災後復興出来たのも国民の努力のみでなく国際社会からの支援があった事を忘れてはならない」
「スーダンは遠い国だから自分達は関係ないという考えは今の世界では通用しません」と書かれています。通用しているのが「日本ではないのか」と疑ってしまうのは淋しい事です。

スーダンの西部地方ではアラブ系民兵がアフリカ系住民を襲撃、21万人のスーダン難民が出ました。
アフリカのルワンダでは民族の武力衝突で百万人以上が虐殺され、その十倍もの住民が難民になったと報じられています。

家をうばわれ国外に流れた難民は飢えと寒さ、水さえ手に入れにくい中での40度を超える酷暑に耐えて生きています。

日本人の難民に対しての意識は決して高いとは思われません。
遠い国の人、こちらだって地震も台風もあって大変なのに外国まで手はのばせない、という考えもあります。でも日本の中で飢え死にする人はまずいません。
むしろ飽食の時代というか食べ放題捨て放題の時代とも言えます。

テレビをひねれば誰かが何か食べています。
ある番組は高価な食材を若いタレントが嬌声をあげながら行儀悪く食べています。
百万円もする値段のワイン、ステーキ、キャビア。その分を難民にまわしていただきたいとつい思ってしまいます。

難民の実態を一人でも多くの方に御理解いただきたいと切望しながらこのチャリティーコンサートを続けております。

本サイトに掲載されている記事・画像・本文等の無断転載・引用・借用等は堅く禁止いたします。
(C) Yoshiko-Ishii Official Home Page 2006

item3